刑場
けいじょう
名詞
標準
place of execution
文例 · 用例
ここに来ると自分はどういうものかきっと、ドストエフスキーの「イディオット」の死刑場へ引かれる途上の光景を思い出すのである。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
かれは勿論幾日かの後に主人のあとを追ったが、その後も刑場あたりでは夜ふけに犬の悲しい啼き声がきこえるとかいう噂が伝えられて、通行の人々を恐れさせた。
— 鬼娘 『半七捕物帳』 青空文庫
駅前の処刑場へ引っぱって行かれる土匪が、保安隊士に守られて、蠅のように群がる群衆や丸腰の兵士に俥上から口ぎたない罵声をあびせつつ通りかかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
囚徒は、刑場へ引いて行かれる途中で目につく店舗のあらゆる品物を欲するがまゝに要求した。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
そこには、刑場らしい、かまえも、竹矢来も、何もなかった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」 ふと、三台の洋車とすれちがいに、又、三台の洋車が、刑場を目がけて全力で突進して来た。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
」「わたしは刑場からやつて来たのです、今日一人の罪人が刑に処せられました。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
痩馬に乗せられ刑場へ曳かれて行く死刑囚が、それでも自分のおちぶれを見せまいと、いかにも気楽そうに馬上で低吟する小唄の謂いであって、ばかばかしい負け惜しみを嘲う言葉のようであるが、文学なんかも、そんなものじゃないのか。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
作例 · 標準
歴史小説では、刑場での悲劇的な出来事が克明に描写されている。
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かつて、この丘は多くの罪人が処刑された刑場であったと言われている。
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刑場の露と消える前に、彼は最後の言葉を叫んだ。
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ウィキペディア
刑場(けいじょう)とは、死刑を執行する部屋・建物・機関・敷地や、過去に死刑が行われていた場所などを指す。「処刑場」「処刑室」とも表現される。
出典: 刑場 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0