初等教育
しょとうきょういく
名詞
標準
elementary education
文例 · 用例
卓の上には地球儀がおいてありましたしうしろのガラス戸棚には鶏の骨格やそれからいろいろのわなの標本、剥製の狼や、さまざまの鉄砲の上手に泥でこしらえた模型、猟師のかぶるみの帽子、鳥打帽から何から何まですべて狐の初等教育に必要なくらいのものはみんな備えつけられていました。
— 宮沢賢治 『茨海小学校』 青空文庫
これは予がさきに抄訳した「労働問題」「子孫繁昌の話」とともに、ゾラ最終の三大作をなすもので、主としてドレフュース事件を仕組み、仏国ローマ教の害毒を痛罵し、初等教育制度改善の必要を叫んだものである。
— 堺利彦 『獄中生活』 青空文庫
大島という校長次席は四十五六ぐらいの年かっこうで、頭はもうだいぶ白く、ちょっと見ると窮屈そうな人であるが、笑うと、顔にやさしい表情が出て、初等教育にはさもさも熟達しているように見えた。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
一般の市民や田舎の人たちは息子や娘たちを「寺子屋」と呼ばれる初等教育を教えるところ通わせました。
— WITH KYUSHU STUDENTS 『九州の学生とともに』 青空文庫
でも、俺らゴーリキーはすきだがプリシヴィンはすかねえよ……」 トポーロフは、ソヴェトの初等教育者というものはただ子供相手だけで納っているべきではないと考えるようになった。
— 宮本百合子 『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』 青空文庫
特に農村では大衆の文化初等教育が、広汎に要求されている。
— 宮本百合子 『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』 青空文庫
大衆の初等教育というのは、文盲打破にはじまって、彼等を楽しませながら教育する文学作品に対する活溌な受容力と批判力の養成を含むものではないであろうか。
— 宮本百合子 『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』 青空文庫
私は労働階級の家に生れて、初等教育を受けつつあった年頃から、家業を助けてあらゆる労働に服したために「人間は働くべきものだ」ということが、私においては早くから確定の真理になっていました。
— 与謝野晶子 『婦人改造の基礎的考察』 青空文庫