唯識
ゆいしき
名詞
標準
vijnapti-matrata (theory that all existence is subjective and nothing exists outside of the mind)
文例 · 用例
安国寺さんは又私に唯識論の講義をしてくれるのである。
— 森鴎外 『二人の友』 青空文庫
唯識を自在に講釈するだけの力のある安国寺さんだから、それを丁度尋常の人が Fibel や読本を解するように解した。
— 森鴎外 『二人の友』 青空文庫
学は仏、儒、老、荘、国典等に渉りしが、就中、唯識、六国史、万葉集、古今集、韻鏡等に精通せり。
— 與謝野禮嚴 『禮嚴法師歌集』 青空文庫
つまり仏教と人間との結び目、高僧達の人間的な苦悩などに就ては殆どふれるところがなかつたもので、倶舎だの唯識だの三論などゝいふ仏教哲学を一応知つたといふだけ、悟りなどゝいふ特別深遠なものはないといふ幻滅に達して、少年時代の夢を追ひ再び文学に逆戻りをした。
— 坂口安吾 『処女作前後の思ひ出』 青空文庫
其外仏教の唯識論とハルトマンとの間などにも余程妙なる関係あり。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
これらの濫僧に対して、施行すなわち濫僧供のしばしば行われた事は、前考にも述べておいたが(九巻三、二号二頁)「執政所鈔」三月十五日春日御塔唯識会始事の条に、人供の中に、始年濫僧供十石、放生会料一石。
— 喜田貞吉 『濫僧考補遺』 青空文庫
唯識三年|倶舎七年と云って、坊主が倶舎論を会得するには七年かかるそうであるが、これは人間の意識を七十五の名目に分類し、分類が微細にすぎてチットモわからず、七年かかることになっている。
— 坂口安吾 『巷談師』 青空文庫
たまたま学事に篤志のものあれば、三界唯心とか一心三観とか、高尚の理屈ばかりを唱え、「唯識三年|倶舎八年」などと気長のことばかりをいい立てて、さらに時弊に応じて教義を調合する匙加減を知らざる風情であります。
— 井上円了 『おばけの正体』 青空文庫
作例 · 標準
唯識思想は、仏教哲学の奥深い分野である。
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彼は唯識の教えに深く感銘を受けた。
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唯識とは、全ての存在が意識の現れであるという考え方だ。
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