往復切符
おうふくきっぷ
名詞
標準
round-trip ticket
文例 · 用例
十一 毎週一回|新宿駅で東北沢行きの往復切符を買う。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
それで、小田急線の往復切符は一種特別な比較的|稀有な刺激としてそれに応ずる特別の動作を誘発するに過ぎないかもしれない。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
サの字千鳥三十三「何だか、唐突に謎見たような事だけれど、それが今夜の事の抑々というのだから、恥辱も忘れて話すんだがね…… 上野から日本橋へ来る電車――確か大門行だったと思う――品川行にした処で、あの往復切符、勿論乗換札じゃないのだよ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
幾度の推問答の末に、車掌は今切つた乘換切符を口に啣へて、職務に服從する恐ろしい忍耐力を顏に表しながら、貴婦人の爲に新らしく往復切符を切らされた。
— 石川啄木 『我が最近の興味』 青空文庫
少年の頃、鹽原の奧で桐の空の咲いた畑の端に腰かけて、電車の往復切符を、ポケツトから見出して、東京へ寄せる感傷的な詩をかいたことを思ひ出します。
— 竹久夢二 『砂がき』 青空文庫
懐中に、十二三銭もあったから、往復切符を買おうか、片道にしようか、この一銭の差で、可成り考えて(一銭損でも、職にありつければいい。
— 直木三十五 『死までを語る』 青空文庫
女は荷物をおれに持たせて置いて二人の二等の往復切符を買つた。
— 與謝野寛 『素描』 青空文庫
十二日朝七時いくらの汽車で鎌倉行きの往復切符を買つて乗り込んだ。
— 葛西善藏 『椎の若葉』 青空文庫
作例 · 標準
例句