揺る
ゆる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞頻度ランク #13999 · 青空 765 例
標準
to shake
文例 · 用例
昨日迄大変暑かつたのにも今日はボンヤリした日が射してゐて、時々夕立でも降らせさうな雲の塊が乾き切つた庭の土を薄暗くしたり、そして稀々しくも地面を匍ふやうな微風が所々に生えた雑草などを揺るので、私の心は思ひ出を巡るに似合はしい気分になつて、その蛇の思ひ出はだんだん拡がつていつた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
二勺より路は黒鉄を鍛へたる如く、天の一方より急斜して、爛沙、焦石、截々、風の噪ぐ音して人と伴ひ落下す、偶ま雲を破りて額上|微かに見るところの宝永山の赭土より、冷乳の缸を傾けたる如く、大霧を揺るよと見る間に、急瀬上下に乱流する如くなりて、中霄に溢れ、片々|団々、がり、故郷を望んで帰り去なむを私語く。
— ――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 『霧の不二、月の不二』 青空文庫
その渦が時々風陰のこの谷底に舞ひ降りて来るので、その度毎にかうした突風が屋を揺るがすのではないかと思はれた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
突然強風が吹起こって家を揺るがし雨戸を震わすかと思うと、それが急にまるで嘘をいったように止んでただ沛然たる雨声が耳に沁みる。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
その渦が時々|風陰のこの谷底に舞い降りて来るので、その度ごとにこうした突風が屋を揺るがすのではないかと思われた。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
蝉時雨は、一しきり盛りになって山の翠も揺るるかと思われる喧ましさ、その上、あいにくと風がはたと途絶えてしまったので周囲を密閉した苫船の暑さは蒸されるようです。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
(阿難はしきりに娘の袂を揺る。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
今から言っとくが――」 母親は、死ぬ間際に顔が汚ないと言って、お白粉などで薄く刷き、戸棚の中から琴柱の箱を持って来させて「これだけがほんとに私が貰ったものだよ」 そして箱を頬に宛てがい、さも懐かしそうに二つ三つ揺る。
— 岡本かの子 『家霊』 青空文庫
作例 · 標準
彼は釣った魚を、針から外すために勢いよく揺った。
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この機械は、振動を利用して材料を均一に混ぜるために揺る。
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「そんなに荷物を揺るな!」と、彼は注意した。
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