嬉しそう
うれしそう
形容動詞
標準
delightful
文例 · 用例
近所のお内儀さんなどが通りがかりに児をあやすと、嬉しそうな色が父親の柔和な顔に漲る。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
「犬は大丈夫かい」「エエエエ直っきに来ますわ」「どうしてあの崖を駈け登れるだろう」慕門次は笑っている、ひょいと見ると、鼻をフン、フン、やりながら、もういつの間にか、傍へやって来て、嬉しそうに尾を掉っている。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
少年はなぜこれが早く判らなかったのだろうという顔つきをして、嬉しそうに箸を取り上げる。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
これでもおあがりなさい」 鉢を差し出してやると、娘は嬉しそうに食べ、水を掬って来て飲ませると、娘はやっと元気を恢復した様子、そこで娘の身元ばなしが始まりました。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
牛は沢山の草を見ても、格別嬉しそうにもしませんでした。
— 宮沢賢治 『種山ヶ原』 青空文庫
つい先刻までは悲しみと疲れとにやつれ果てていた老母の顔が、さも嬉しそうに、今まで見たことのないほど嬉しそうにかがやいて見えるのであった。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(2)』 青空文庫
明日|麹漬をつけるからって、お母さんがそう云うから、私飛んできました」 民子は非常に嬉しそうに元気一パイで、僕が、「それでは僕が先にきているのを民さんは知らないで来たの」 と云うと民子は、「知らなくてサ」 にこにこしながら茄子を採り始める。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
今日採りにきてよい事しました」 民子は女だけに、棉の綺麗にえんでるのを見て嬉しそうにそう云った。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
作例 · 標準
例句