細根
さいこん異読 ほそね
名詞
標準
rootlet
文例 · 用例
細かい細根から巖丈な幹に上つて行く養分が音のせぬ程度に音を立てゝゐるやうに思へば思はれる。
— 有島武郎 『春』 青空文庫
よしやわざくれ、作品のモチーフとなる切情に殉ぜんかなと) からし菜、細根大根、花菜漬、こういった旬の青味のお漬物でご飯を勧められても、わたくしは、ほんの一口しか食べられなかった。
— 岡本かの子 『雛妓』 青空文庫
肉桂樹の細根は、ほろ甘さを含んでハラハラと辛かつた。
— 牧野信一 『肉桂樹』 青空文庫
種族の花お前の精神は肉体はひさしく落葉松の揺籃に眠り嵐の氷片を餌として暮した、松の細根は泥土に埋りあたりは海のやうな苔土帯湿潤の火は燃える山猫のやうに痩せてゆく季節の毒気に萎んでゆく種族の花、愛奴 愛奴今日も高巓のななかまどの樹に腰かけて肺患の呼吸に鬚をふるはす。
— 詩集(1)初期詩篇 『小熊秀雄全集-2』 青空文庫
螺の壺々口に莞然と含んだ微笑を、細根大根に白魚を五本並べたような手が持ていた団扇で隠蔽して、耻かしそうなしこなし。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
清と云う下総生れの頬ペタの赤い下女が俎の上で糠味噌から出し立ての細根大根を切っている。
— 夏目漱石 『琴のそら音』 青空文庫
鼻は細根の乾し蘿蔔を思わせるように、痩せて乾枯らびていた。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
なるほど、細根大根を漢音に読み細根大根といわば、口調も悪しく字面もおかしくして、漢学先生の御意にはかなうまじといえども、八百屋の書付に蘿蔔一束|価十有幾銭と書きて、台所の阿三どんが正にこれを了承するの日は、明治百年の後もなお覚束なし。
— 福沢諭吉 『小学教育の事』 青空文庫
作例 · 標準
植物は細根を伸ばして、土壌から水分や養分を効率よく吸収する。
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庭の草むしりでは、細根までしっかりと取り除くことが重要だ。
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この苗木は、土中で細根が十分に張っているため、成長が期待できる。
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ウィキペディア曖昧さ回避
細根(ほそね) 細い根。 例: 竹橋かくる山川の末〈支考〉 大根も細根になりて秋寒し 芭蕉 愛知県名古屋市緑区鳴海町にある地名(字)。 細根山 - 愛知県名古屋市にある山。 「細根大根」の略。 日本の姓。千葉氏十八家の末裔。 細根誠 - 日本の歌手、生花店長。音楽グループ「ブリーフ&トランクス」のメンバー。
出典: 細根 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0