外国製
がいこくせい
名詞-の形容詞名詞
標準
foreign-made
文例 · 用例
プウシキンもゴーゴリも、それはまるで外国製の歯ブラシの名前みたいな、味気ないものに思われました。
— 太宰治 『トカトントン』 青空文庫
そうして、見るからに外国製らしい銀色の十字型の短刀を夫人から渡されると、その冴切った刃尖を頭の上のシャンデリヤに向けながら、大笑いした自分の声を、今でもハッキリと記憶している。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
これは材料その物の性質にもよりまた表面の仕上げの方法にもよるだろうが、少しの研究と苦心によって少なくも外国製に劣らぬくらいにはできそうなものであるのに、それができていないのはどういう理由によるものか、門外漢にはわかりかねる。
— 寺田寅彦 『蓄音機』 青空文庫
錆びた朱いろの絨緞を敷きつめたところどころに、外国製らしい獣皮の剥製が置いてあり、石膏の女神像や銅像の武者像などが、規律よく並んでいる。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
羽織も着物も同じ矢絣模様の銘仙で、うすあかい外国製の布切のショオルが、不似合いに大きくその上半身を覆っていた。
— 太宰治 『姥捨』 青空文庫
旦那さんが叔父さんの家へ預けて置いて行つた外国製の立派な鞄を見るにつけても。
— 島崎藤村 『出発』 青空文庫
フランス製の香水の表情の線を処女のうぶ毛とすれば、その他の外国製品は、極細の絹糸ぐらゐのものだ。
— ――漫談的無駄話―― 『「香水の表情」に就いて』 青空文庫
彼は税関の役人が洒落た外国製品を身辺にそなえたり、珍らしい陶器やバチスト麻布を教母だの、叔母だの、妹などに送ってやったりするのを知っていた。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫