逆臣
ぎゃくしん
名詞
標準
treacherous retainer
文例 · 用例
十五日、庚午、聖徳太子の十七箇条の憲法、並びに守屋逆臣の跡の収公の田の員数在所、及び天王寺法隆寺に納め置かるる所の重宝等の記、将軍家日来御尋ね有り、広元朝臣相触れて之を尋ね、今日進覧すと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
御主君は、今度は逆臣を誅し、大儀を匡すのを名として陳に兵を進めた筈です。
— 中島敦 『妖氛録』 青空文庫
遠く元弘三年の昔、九州随一の勤王家菊池武時は、逆臣北条探題、少弐大友等三千の大軍を一戦に蹴散らかさんと、手勢百五十騎を提げて、この櫛田神社の社前を横切った。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
だから、織田から云えば、朝倉は逆臣の家であったわけだし、朝倉の方から云えば、織田は陪臣の家だと賤しんだ。
— 菊池寛 『姉川合戦』 青空文庫
将軍義教を弑した赤松満祐はこの城に籠って都の討っ手を引き受けたのであるが、結局は滅亡の悲運に陥って、逆臣の城は焚かれてしまった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
〔王莽はその死後に於てこそ、逆臣元凶として指彈※辱されたけれど、その生前に引經文奸頃には、聖人君子として崇拜されたのである。
— 桑原隲蔵 『支那人の文弱と保守』 青空文庫
『資治通鑑』貞觀十七年(西暦六四三)の條に、太宗がその猛將丘行恭が逆臣の心肝を食したことを責めて、※尉游文芝。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
「逆臣尊氏に攻められて、天が下御衣の御袖乾く間も在さぬのじゃ」「それでは……これが……本当の……」 千三は仰天して思わず大地にひざまずいた。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫