普化宗
ふけしゅう
名詞
標準
Fuke school (defunct sect of Zen Buddhism)
文例 · 用例
虚無僧である以上、普化宗本寺の取名印、すなわち竹名を許されたという証印の書き物を所持している筈であるが、彼らは、尺八、天蓋、袈裟などの宗具のほかには、何物も所持していなかった。
— 十五夜御用心 『半七捕物帳』 青空文庫
あれは普化宗の総本山でございます。
— 小名路の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
下総の一月寺、京都の明暗寺と相並んで、普化宗門の由緒ある寺。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
領主の城を伏し拝み、由良の伝吉と袂を別った二人は、数日後に、如意輪寺住職の紹介を持って、京都|寄竹派の普化宗明暗寺に行って虚無僧の入宗許可を受け、重蔵も千浪も同じような鼠甲斐絹に丸ぐけ帯、天蓋尺八という姿になった。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
本当に虚無僧さん――」と、お米は体を手欄に凭せて、二階から下を覗きながら、「まだお若い普化宗のお方。
— 上方の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
」「ハイ、物乞いのように銭を投げつけられては普化宗の一|分が立たぬと、少し怒っているような口ぶりでございます」「生意気な!
— 上方の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
また予をたずねんとする者は、下谷一|月寺、普化宗関東支配所にて問われなば知れん==。
— 江戸の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
そしてやがて、 普化宗江戸番所、一月寺|末頭―― 山門の札を読んで立った二人は静かな寺内へ入って、松の多い境内を見廻した。
— 江戸の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫