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一大事

いちだいじ
名詞頻度ランク #27929 · 青空 594
1
標準
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文例 · 用例
新聞も読まず、これといつての読書もせず、秋風のやうな気持になつてゐる此の頃であつてみれば、その、女の葉書といふは一大事件であつた。
――不真面目なわが心…… その一週間 青空文庫
とにかく全巻を通じて無常を説き遁世をすすめ生死の一大事を覚悟すべしと説いたものが甚だ多い。
寺田寅彦 徒然草の鑑賞 青空文庫
思ふにこの事件は、室生君が卓の遠く離れた地位に居た爲に、私と岡本君との問答してゐる光景を見て、何か私が不當の暴行でも受けてゐるやうに見誤り、友人の一大事として決死的に突進して來たのである。
萩原朔太郎 中央亭騷動事件(實録) 青空文庫
他の人達が天下国家の一大事であるかのごとく議論している事が、自分には一向に一大事のごとく感ぜられないで、どうでもよい些末な事のように思われる時ほど自分を不幸に感じることはない。
寺田寅彦 喫煙四十年 青空文庫
昔はまたよく甲社でたとえば「象の行列」を催して、その記事で全紙の大部分を埋め、そのほとんど無意味な出来事が天下の一大事であるかのごとき印象を与えると、乙社で負けてはいないで、直ちに「かばの舞踊会」を開催してこれに報ゆるといったような現象の流行した国もあったようである。
寺田寅彦 ジャーナリズム雑感 青空文庫
文章というものは、第一に、てにをはの使用を確実にしなければならぬ、等と当り前の事を、一大事のように繰り返し繰り返しおっしゃって、太郎は庭を遊ぶというのは、あやまり。
太宰治 千代女 青空文庫
芹川さんが、何か問題を起したのにちがいない、きっとそうだ、ときめてしまって、応接間に行こうとすると、女中は、いいえお勝手のほうでございます、と低い声で言って、いかにも一大事で緊張している者のように、少し腰を落して小走りにすッすッと先に立って急ぎます。
太宰治 誰も知らぬ 青空文庫
一度は引返えして手紙で言おうかとも思ったが、何しろ一大事と、自分は思切って格子戸を潜った。
国木田独歩 酒中日記 青空文庫
作例 · 標準
この度の地震は、地域にとってまさに一大事となった。
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突然の入院は、家族にとって一大事となった。
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納期に間に合わなければ、会社にとって一大事だ。
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子供が迷子になったと聞いて、近所が一大事になった。
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