余習
よしゅう
名詞
標準
old remaining customs
文例 · 用例
かつて『風俗画報』で、泉州に二十余年前まで差当りと称え、年頃の娘に良縁なき時、差当りこれをその叔父に嫁して平気な所ありと読んだが、すなわち系統を重んずるの余習で、国史を繙く者は少なくとも鎌倉時代の末まで邦人殊に貴族間に同姓婚行われたと知る。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
館や城に立て籠つて最後まで戦ふ準備を必要とした武士道時代の余習である。
— 與謝野晶子 『隣の家』 青空文庫
つまり太平の余習として何に限らず、古参は新参に威圧を加え、それで位地を保つというような弊が、この小姓などの仲間にもあったのである。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
古代|雑戸時代・傀儡子時代の余習をついで、大多数の工業者・遊芸者等はみな賤しいものとされていたのである。
— 喜田貞吉 『エタに対する圧迫の沿革』 青空文庫
江戸の詩文はその創始の時代において夙に林羅山の如き、後に新井白石の如き名家を出したにかかわらず、なお容易にその継承し来った五山|僧侶の文学の余習を脱却し得なかったのであるが、一たび徂徠の古文辞を唱えてよりここに始めてその形式と体例とを完成し、その感情と思想とを豊醇ならしむる事を得るに至った。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
それが道学の余習なのか、または一種のはにかみなのか、判断はあなたの理解に任せておきます。
— 夏目漱石 『こころ』 青空文庫
今|基督教国たる欧米諸国は東洋の異教国と異なり、女子の地位を頗る高めて認めているようだけれども、これを希伯来、希臘、羅馬の古代に溯ってみれば、女子の権利は著しく男子の権力の下に抑圧されていたので、未だその余習を脱し得ずにいる。
— 大隈重信 『婦人問題解決の急務』 青空文庫
日本の稲作作業の中において、畦塗り底堅めに格別の注意を払うのは、事によると以前もっと南方の低地にあって、降雨をただ一つの力にしていた余習かも知れない。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫
作例 · 標準
この村には、まだ古くからの余習が残っている。
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時代の流れとともに、余習も少しずつ変化していった。
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その奇妙な儀式は、かつての余習の名残だと言われている。
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