無反応
むはんのう
形容動詞
標準
unresponsive
文例 · 用例
女の心を捕えようと欲する男の心持、その人間的な欲求が、女の敏感さの欠乏、精神的無反応、日常事の中での恐るべく根づよい居坐りかたなどによって、手も足も出ないような工合になる。
— ――鴎外・漱石・荷風の婦人観にふれて―― 『歴史の落穂』 青空文庫
毎日の新聞記事をそっくりそのまま信じないまま、冷淡になってゆく心理の習慣、社会的な感情を生活の疲労とともに無反応、無批判にみちびいてゆく手段。
— 宮本百合子 『新しい抵抗について』 青空文庫
若さを喪失することにある悪は、フランスの貴族的な女詩人マダム・ノアイユが詠歎したような哲学的な哀愁ではなくて、きわめて現実に人間の善意に対して無反応になったり、嘲笑的になったりすることである。
— 宮本百合子 『ものわかりよさ』 青空文庫
その後、一二度ためして見て疲労の一定の限度までは、音は正しく聴かれ、音楽として味わうことができるが、疲れがそれ以上になると、少くとも私は音楽に無反応に陥るらしいのである。
— 宮本百合子 『芸術が必要とする科学』 青空文庫
嘗て「青鞜社」の活動の旺であった時代、伊藤野枝があなたのとなりに住んでいた時代、近くは急速な思想的動揺、歴史の転廻の時代、あなたはいつも其等の新興力に接触を保ち、作家として其等に無反応であるまいとする敏感性を示されましたが、しかし、それは常にあなたとして一定の間隔をおいてのことでした。
— ――野上彌生子さんへの手紙―― 『含蓄ある歳月』 青空文庫
たといみや子が夫婦間の特別な敏感さを利用して熾に暗号を送ったとしても、その時の彼は、頼りにならない無反応の冷淡さを証拠だてるに過なかったろう。
— 宮本百合子 『伊太利亜の古陶』 青空文庫
葉子は、この無反応の黒吉に、却って躍起となって、有頂天になった男共の群の中に、強いてまで身を投げ込んで行くのであった……それは、どうにも、この儘では長いこと続きそうもない、無気味な気配を感じられるのだった。
— 蘭郁二郎 『夢鬼』 青空文庫
燻精は、わしのところから出ていくとき、特設の通路内で無味無臭無色無反応の持久性神経瓦斯を吸って戻ったのだ。
— ――金博士シリーズ・5―― 『毒瓦斯発明官』 青空文庫
作例 · 標準
呼びかけても彼女は無反応で、まるで人形のようだった。
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新しい提案に対するチームの無反応に、彼は戸惑った。
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薬を投与したが、患者は依然として無反応だ。
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