勁敵
けいてき
名詞
標準
formidable foe
文例 · 用例
少年は、熟とその勁敵の逸し去ったのを見定めた様子であったが、そのまま滑かな岩に背を支えて、仰向けに倒れて、力なげに手を垂れて、太く疲れているもののようである。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
『五雑俎』九に竜が雷を起し、大蜈蚣の玉を取らんとて撃った話あり、その長一尺以上なるは能く飛ぶ、竜これを畏る故に常に雷に撃たるという、竜宮入りの譚に蜈蚣を竜の勁敵としたるもまことに由ありだ、西洋には蜈蚣蛇を殺すという事下に言うべし。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
いずれも皆、真理原則の敵にして、この勁敵のあらん限りは、改進文明の元素は、この国に入るべからざるなり。
— 福沢諭吉 『物理学の要用』 青空文庫
けだし、支那の儒教は敵なきがゆえに、その惑溺をたくましゅうし、日本の儒教は勁敵に敵して自から警めたるものなり。
— 福沢諭吉 『物理学の要用』 青空文庫
もしこの勁敵を恐れて、兼ねてまたその国の文明を慕うことあらば、よく内外の有様を比較して勉むるところなかるべからず。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
先づ此勁敵を壓倒して安心の地位を作り、砲艦の戰の如きは他日徐々に其謀ある可きなり。
— 福澤諭吉 『亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説』 青空文庫
しかも平氏は独り、公卿の反抗を招きたるのみならず、王荊公に髣髴たる学究的政治家、信西入道が、袞竜の御衣に隠れたる黒衣の宰相として、屡※謀を帷幄の中にめぐらししより以来、寒微の出を以て朝栄を誇としたる院の近臣も亦、平氏に対する恐るべき勁敵なりき。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
彼は平氏に対する勁敵中の勁敵也。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
作例 · 標準
今度の試合の相手は、これまでで一番の勁敵だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は、長年のビジネスにおける勁敵とついに和解した。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この難題は、まさに我々にとって勁敵とも言える存在だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash