悔し涙
くやしなみだ
名詞
標準
tears of regret
文例 · 用例
さしもに猛き黄金丸も、人間に牙向ふこともならねば、ぢつと無念を圧ゆれど、悔し涙に地は掘れて、悶踏に木も動揺ぐめり。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
悔し涙、血の涙、怒りの涙だが、怖くはない。
— BEING AN ADVENTURE OF DRENTON DENN, SPECIAL COMMISSIONER 『ドレントン・デン特派員の冒険』 青空文庫
そう云う訳で、油断をしたのには一往理由のあることなので、必ずしも彼女が責められるべきではないのであるが、惜しいことをしましたねと、櫛田医師にも云われるし、自分も、なぜこんな時に有馬などへ行く約束をしたのか、なぜうかうかとバスへ乗ってしまったのかと、悔し涙が出て仕方がなかった。
— 上巻 『細雪』 青空文庫
くやしなみだをぽろぽろこぼしているところへ、そとに足音がきこえ、こっちへ近づいてきます。
— 海野十三 『電気鳩』 青空文庫
さて―― もしお政が気の勝ている女ならば、自分がその夜三円持て母を尋ねると言えば、「質屋から持って来たお金なんか厭だと被仰ったのだから持て行かなくったって可う御座いますよ」と言い放って口惜し涙を流すところだが、お政にはそれが出来ない。
— 国木田独歩 『酒中日記』 青空文庫
冷笑を浮べ乍ら、T「いいお湯が沸いてるよ」T「一風呂浴びてお帰りよ色男」 伊吉口惜し涙。
— 山中貞雄 『右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法』 青空文庫
一日で嫌気がさしてしまったが、近いうちに記者に昇格させてやると言われたのを当てにして、毎日口惜し涙を出しながら出勤した。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
「ああわるう御座ンした……」と文三は狼狽てて謝罪ッたが、口惜し涙が承知をせず、両眼に一杯|溜るので、顔を揚げていられない。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
作例 · 標準
チームが惜敗し、キャプテンの目からは悔し涙がとめどなく溢れた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
彼の目に浮かんだ悔し涙を見て、私まで胸が締め付けられるようだった。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
全力を尽くした後の悔し涙は、次の成長への糧となるだろう。
Illusions AI · gemini-2.5-flash