聴
ちょう
名詞
標準
文例 · 用例
家庭趣味の事実を談ずることは、談者自ら興味多く、聴く人にも多くの趣味を感じ、且つ参考になることが多い。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
聴診器を三、四か所胸にあてがってみた後、瞳を見、眼瞼を見、それから形ばかりに人工呼吸を試み注射をした。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
村の或家さ瞽女がとまったから聴きにゆかないか、祭文がきたから聴きに行こうのと近所の女共が誘うても、民子は何とか断りを云うて決して家を出ない。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
言語の音は、現在の言語であれば直接我々が耳に聴いて判るものでありますが、昔の言語になりますと、昔の人が話していたのを我々は直接に耳に聴くことは出来ませぬ。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
例えば「石」という語と「椅子」という語は、我々はこれを聴いて確かに別の語だということがはっきり判る。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
すなわち「シ」の音と「ス」の音とを我々が耳に聴き分けるからであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
「マド」と「マト」、「ヌク」と「ヌグ」も、トとド、クとグを聴き分けて、これは違った語だと知るのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
我々は「サシスセソ」と「シャシシュシェショ」を別の音と聴きますけれども、アイヌ人などになると、言語の音として同じ音だと思っているのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫