九献
くこん
名詞
標準
three-times-three exchange of nuptial cups
文例 · 用例
天下の執権ともある者が酒九献肴九種ぐらゐ気張つたツて驕奢の沙汰でもあるまいと、俺は思ふナ。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
九献の盃致した上は指さえ差させぬ拙者が妻。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
吹雪の呻りとベルの音とが、妙に淋しくこんがらかって、流れて行った。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
それでせっかくこんなに子供のように笑ったあとで、それから後のプログラムの名優達の名演技を見て緊張し感嘆し疲労するのは、少なくも今日の弛緩の半日の終曲には適しないと思ったので、すぐに劇場を出て通りかかった車に乗った。
— 寺田寅彦 『初冬の日記から』 青空文庫
よくこんなに細かいところまで似せられたもんだ。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
しかしとにかくこんな西洋くさい遊戯が明治二十年代の土佐の田舎の子供の間に行なわれていたということは郷土文化史的にも多少の意味があるかもしれない。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
とにかくこんなところに蜂の巣があってはあぶないから、落してしまおうと思ったが、蜂の居ない時の方が安全だと思ってその日はそのままにしておいた。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
しかし噴火口から流れ出した熔岩は、重力という「鬼」の力で押されて山腹を下り、その余力のほんのわずかな剰余で冷却固結した岩塊を揉み砕き、つかみ潰して訳もなくこんなに積み上げたのである。
— 寺田寅彦 『浅間山麓より』 青空文庫
標準
sake (secret language of court ladies)