分の悪い
ぶのわるい
表現形容詞
標準
disadvantageous
文例 · 用例
お母さんはただただ御自分の悪い様にばかりとっているけれど、お母さんとて精神はただ民子のため政夫のためと一筋に思ってくれた事ですから、よしそれが思う様にならなかったとて、民子や私等が何とてお母さんを恨みましょう。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
あんな絵具さえあれば僕だって海の景色を本当に海に見えるように描いて見せるのになあと、自分の悪い絵具を恨みながら考えました。
— 有島武郎 『一房の葡萄』 青空文庫
それに三十二人も人を使って、あくまで自分の悪いことをかくそうとは実にけしからん。
— 宮沢賢治 『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』 青空文庫
「泣いていらっしゃるようですね、――御気分の悪い方があるんじゃありませんか。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
もつとも、自分の気分の悪いときは、書けませんがの。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
本当に、御自分の悪いところが、そんなにはっきり、おわかりなら、ただ、御自分を嘲って、やっつけてばかりいないで、いっそ黙ってその悪いところをお直しになるように努められたらどうかしら。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
」「勝手に思つたら好いぢやないの――自分の悪いことは棚にあげて……」「春になつたら、また当分田舎へ……」「春になつたら、とは何さ、同じことばかり云つてるのね。
— 牧野信一 『「悪」の同意語』 青空文庫
これは腹痛みばかりでなく気分の悪い時には何でも利くんだから。
— 牧野信一 『鞭撻』 青空文庫