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無節

むぶし
名詞
1
標準
文例 · 用例
それから次に一切の無節制と放縱を。
萩原朔太郎 室生犀星に與ふ 青空文庫
実感織田作之助 文子は十七の歳から温泉小町といわれたが、「日本の男はみんな嘘つきで無節操だ。
織田作之助 実感 青空文庫
しかし手首の柔らかいということは無節操でもなければ卑屈な盲従でもない。
寺田寅彦 「手首」の問題 青空文庫
雙方に相當の主張は有るが、攻掠侵伐の爭亂が不節用の奢侈、無節度の生活に本づく場合の多いことも疑ふことの出來ない道理で、墨子の時代の君民皆放縱であつたに對し、墨子が節用を強調したのも確に一面の眞理を含んでゐる。
幸田露伴 墨子 青空文庫
若い時分は無節制に恋愛関係をお作りになったものだからね。
常夏 源氏物語 青空文庫
まさか殺そうとまで計画しなかったけれども、そんなに義理人情を弁えない兄夫婦であるならば、その無節操な嫂に対して敢えて不倫を行ったところで、自分の良心に恥ずべきところは些もない筈だと考えて、窃に機会を待つことにした。
渡辺温 勝敗 青空文庫
育って来た環境も環境だったが、彼には何か無節制な怠けものの血が流れているらしく、そうした家庭生活の息苦しさも感じないわけに行かなかった。
徳田秋声 仮装人物 青空文庫
ある種の歌が怪しく空虚に見えたり虚飾に見えたりするのは、主として観照の態度、物に対つての精神の据ゑ方、感じ方が先づあやふやな上に、不純な小主観を交へ過ぎたり、不謙譲だつたり、身構へしたり、才情の放恣、無節度と云ふ点から来る。
北原白秋 雀の卵 青空文庫