衰
衰
名詞
標準
文例 · 用例
皇威衰えて歌もまた衰えた、万葉以降歌の奮わぬと云うのも、考えてみると不思議と思う程である。
— 伊藤左千夫 『正岡子規君』 青空文庫
よくよく見ると余程衰弱して居る。
— 伊藤左千夫 『牛舎の日記』 青空文庫
手だけは毎日石鹸で洗っている こう云う調子に衰えてきた 此割合で推してゆけば結局の事もちゃんとわかる。
— 伊藤左千夫 『根岸庵訪問の記』 青空文庫
気の張りが全く衰えてどうなってもしかたがないというような心持ちになってしまった。
— 伊藤左千夫 『奈々子』 青空文庫
民子はただただ少しも元気がなく、痩衰えて鬱いで許り居るだろうとのみ思われてならない。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
しかしこれは大正六年のことで、当時国語国文学の研究ということは非常に衰えておった時分でありまして、別に注目する人もなかったと思います。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
細長い形状は、肉の衰えを示すとともに霊の力を語る。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
かかる趣味の變化は、明らかに古典的ゴシツク派の藝術が近代に於て衰退せる原因と、一方に於て自由主義や浪漫主義の興隆せる原因を語つてゐる。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫