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室咲き

むろざき
名詞
1
標準
hothouse flower cultivation
文例 · 用例
室咲きであるせいか、あのひばりの声を思わせるような強い香がなかった。
寺田寅彦 病室の花 青空文庫
……今日はこれは少し仰山なのです、寒さで花壺が悉く割れてしまつたのです、えゝ、それは珈琲沸し、此方は遠足用の魔法壜、あれはドイツ製のビール呑み、縁側を御覧なさい、手水鉢にも、ジヨツキにも、バケツにも皆な室咲きの花だ、カーネシヨン、菜の花、マーガレツト、フリジア、あの桃色の西洋花は何と云つたつけな?
牧野信一 趣味に関して 青空文庫
室咲きの薔薇のやうに美しくそだつて来た寒子の体内には、火がついたキリンが走りまはつてゐる。
林芙美子 瑪瑙盤 青空文庫
室咲きの薔薇、窓からさす日の光、かすかなピアノの響、伏目になった辰子の姿――ポオト・ワインに暖められた心には、そう云う快い所が、代る代る浮んだり消えたりした。
芥川龍之介 路上 青空文庫
都育ちの室咲き剣術、なかなかもってそんなものではない……山から切り出した石材そっくり恐ろしく荒い剣法じゃ……そろそろ呼吸が荒くなって来たぞ、あまりに神気を凝らし過ぎどうやらこれは悶絶しそうだ。
国枝史郎 八ヶ嶽の魔神 青空文庫
例えば雛の節供(節の祭りとともに供え物をする意味)に用いる桃の花なども、新の三月三日には室咲きを用いなければならぬ、といった錯誤が起ってくる。
折口信夫 雛祭りとお彼岸 青空文庫
その室咲きの余り匂わない菜の花を見い見い、中野さんは大きな紫檀の机に向って、いい気持で、調べ物の続きをやりだした。
豊島与志雄 叔父 青空文庫
わが見すぼらしき在るか無きかの花よ――花と呼ばれたればこそ、かくは今汝を呼ぶなれ――わが愛する室咲きの花よ―― 希くば、此の寒空に、汝の温かき住家を出づる勿れ。
――実は芸術論―― 小山内君の戯曲論 青空文庫
作例 · 標準
冬でも美しい花が楽しめるのは、室咲きのおかげだ。
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室咲きのチューリップは、春を先取りしたような鮮やかさだ。
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彼はプロの園芸家として、室咲きの技術を研究している。
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