検者
けんしゃ
名詞
標準
文例 · 用例
西班牙の探検者たちが、加州にシエラ・ネヴァダ山脈を見つけたよりも、三世紀も遅れている。
— 小島烏水 『火と氷のシャスタ山』 青空文庫
しかしこういう探検者があらわれて来るからには、迂濶に清水山へ通うのは危険であると、かれらは主人に注意した。
— 柳原堤の女 『半七捕物帳』 青空文庫
かれは本当なもの真剣なものの探検者であつた。
— 田山花袋 『ある僧の奇蹟』 青空文庫
「かうした今の生活も矢張その探検者の心ではないか。
— 田山花袋 『ある僧の奇蹟』 青空文庫
「まるつきり探検者だね、一足滑らしたらもう最後だ」「困つたな、山を越すことは出来ないでせうか」「どうして君、まあ来て見たまへ」 私は岩角から藪の中へ身を入れた。
— 吉江喬松 『伊良湖の旅』 青空文庫
ゆかいだろうなあ」と、すっかり火星|探検者になりきっているところへ、源一は少佐から声をかけられたのだ。
— 海野十三 『一坪館』 青空文庫
四人の探検者の心を、かくも恐怖のどん底においこんでしまったすごい光景とは、いったいどんなものであったか。
— 海野十三 『恐竜島』 青空文庫
仕合わせに可愛がられ、正しさを奨励され、綺麗な物語りの中に育って、躊躇とか不安とかいうものをまるで知らなかった彼女は、自分の前へ限りもなく拡げられる、種々雑多な色と、形と音との世界に対して、まるで勇ましい探検者のように、飽くことのない興味と熱中とをもって、突き進んで行ったのである。
— 宮本百合子 『地は饒なり』 青空文庫