娶わせる
めあわせる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to marry off
文例 · 用例
そこで、妹娘のお由を兄の房太郎に娶わせるという内約束になっていることは、わたくしも薄うす知っています。
— 岡本綺堂 『蜘蛛の夢』 青空文庫
淡路守が父の横死のことをそんなに口惜しがっているなら、筑摩家と和睦する筈もなく、いかに将軍家の執り成しがあってもその妹を織部正に娶わせる訳がない。
— 谷崎潤一郎 『武州公秘話』 青空文庫
大浦博士の末弟は大浦種則という私大出の婦人科の医学士で二十八、まだ大学の研究室にいる、これを衣子の長女の美代子という十九になる女子大生とめあわせることを考えた。
— ――ゴロー三船とマゴコロの手記―― 『ジロリの女』 青空文庫
サンドリヨンは、顔が美しいように、心のやさしいむすめでしたから、ふたりのきょうだいをも、お城へ引きとってやって、ご婚礼のその日に、やはり、ふたりの貴族にめあわせることにしました。
— またの名「ガラスの上ぐつ」 『灰だらけ姫』 青空文庫
車窓の左手に帝国製麻の工場が、日本橋本社のヒョロ高さを埋めあわせるほどの平べったさで見られる札幌から、国策パルプがあるという旭川まで、平野のところどころに大工場が立ちならぶ、その反対側の山々こそ、三菱|美唄、三井美唄、北炭、井華、古河以下大小炭鉱のありばしょである。
— ――北海道初行脚―― 『望郷』 青空文庫
弥三郎が家出した後、私とお絹さんをめあわせるという下相談もあったくらいですから、私もお絹さんの出歩きを苦々しいとは思いましたが、それくらいのことで、人一人殺そうとは思いません。
— 血潮と糠 『銭形平次捕物控』 青空文庫
ひろい雪の上でさえぎるものない視線に、この首の座とクレムリンの城壁から林立している金の十字架の頂きを眺めあわせると、伸子は、いつも激しい叙事詩の感銘にうたれた。
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
そこで、美禰子さんは養子俊一氏とめあわせることにして、面倒な相続問題を未然に防いだ。
— 江戸川乱歩 『猟奇の果』 青空文庫
作例 · 標準
殿様は長年仕えてきた忠臣の娘を、自分の信頼する近習に娶わせることにした。
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「娘をあのような不届き者に娶わせるわけにはいかん」と、父親は激怒した。
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昔は親の決めた相手に無理やり娶わせることも珍しくなかった。
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