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徃復

徃復
名詞
1
標準
文例 · 用例
只ゞお仕舞をして、車に乘つて、紀尾井町と其先生、其師匠のゐる町との間を、毎日徃復するといふのが、所謂お稽古の概念なのであつた。
森鴎外 半日 青空文庫
鬼怒川を徃復する高瀬船の船頭が被る編笠を戴いて、洗ひ曝しの單衣を裾は左の小褄をとつて帶へ挾んだ丈で、飴は箱へ入れて肩から掛けてある。
長塚節 青空文庫
所得――銭四十四銭に米一升三合午後は東御嶽観音様へ詣でる、青葉、水音、蝉がなき鶯がなく、とてもしづかな山村だつた、そこから赤郷へ河鹿聴きに出かけたが、暑くはあるし、興味もうすらいだので途中から引き返す、徃復三里の散歩だ。
大田 行乞記 青空文庫
徃復七里、帰途の暑さはこたえた、しかし、のんべんだらりと坐つてゐるよりも歩いた方がたしかに身心をやしなふ。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
釣場へ徃復二里あまり、四時間あまり釣つたので、ほどよく労れて睡ることが出来た。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
こゝまで半里、遊覧徃復客。
種田山頭火 旅日記 青空文庫
昼飯を食べてから、ふと思ひ立つて湯田へ行く、椹野川を土手づたひに溯る、葦の花、瀬の音、こほろぎのうた、お地蔵さま、秋草のいろ/\、……温泉で一浴して引き返す、徃復とも歩いたが(銭がないから)、近来のよい散歩だつた。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
前の畑に芋が落ちてゐたので、拾つて来て芋粥をこしらへる、貰ひ水徃復の一得ともいへよう。
種田山頭火 其中日記 青空文庫