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小梨

こなし
名詞
1
標準
文例 · 用例
どこからか小梨を貰ったと云って先生はみんなに分けた。
宮沢賢治 或る農学生の日誌 青空文庫
中にも氏郷が小小姓名古屋山三郎、生年十五歳、天下に名を得た若者だったが、白綾に紅裏打ったる鎧下、色々糸縅の鎧、小梨打の冑、猩々緋の陣羽織して、手鑓提げ、城内に駈入り鑓を合せ、目覚ましく働きて好き首を取ったのは、猛きばかりが生命の武者共にも嘆賞の眼を見張らさせた。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
甲州境に近いところで、私達は人の背ほどの高さの小梨を見つけた。
島崎藤村 千曲川のスケッチ 青空文庫
古くから山地の農民の間に実用されて来たように、おばあさんはその黄色な染料を山の小梨に取ることから、木槌で皮を砕き、日に乾し、煎じて糸を染めるまで、そういうことをよく知っていた。
第二部上 夜明け前 青空文庫
林にある小梨の皮を取つて來て、黄色い汁で絲まで染めました。
島崎藤村 ふるさと 青空文庫
母は若い嫂を相手にして、小梨の汁などで糸をよく染めました。
島崎藤村 幼き日 青空文庫
小梨の花が薄紅をぼかして、藪の茂みから薫りを立てる。
吉江喬松 山岳美觀 青空文庫
今日も、朝からお天気がいいものですから、わたしは一人で、小梨平を通り、低い笹原を分けて無名沼へ遊びに参りました。
流転の巻 大菩薩峠 青空文庫