投げ方
なげかた
名詞
標準
文例 · 用例
今のはやや法に敵った投げ方じゃ。
— 日光に現れた退屈男 『旗本退屈男 第八話』 青空文庫
それから五郎丸の投げ方の稽古であるが、投げ方が悪いと翁が途方もない力でシッカと獅噛み付いて離れないので困った。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
僕は梅原、九里の二人と伴立つて歩いたが、行きちがひざまに僕の頬つぺたへ頗る野蛮なコンフエツチの投げ方をする者があるから、振返つて応戦しようと思ふと其れは滿谷、徳永、柚木などの日本人であつた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
しかし、その投げ方はなかなかじょうずで力がはいっていた。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫
「やいやい、もちっと骨身のある投げ方をしやあがれ、ぶっついたら音のするように、当ったら砕けるように投げてみねえ、米友様が食い足りねえとおっしゃる――ナニ、鉄砲だって?
— 間の山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
右の手に、ちらりと十手の光を見せて、それで暫く地上に支えると共に、半身を起して、そうして、隼のように眼をかがやかして、こちらを見込んだその気合を以て見ると、投げ方よりも寧ろ投げられた方に心得がある。
— 恐山の巻 『大菩薩峠』 青空文庫