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名詞
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標準
文例 · 用例
もっともおかしかったのは、つい去以前三十日ばかりのこと、長塚からツク芋を贈ってきた、それに大和芋とさも珍しそうに書いてあったので、先生は驚いた様子で長塚もこれほど児供では仕方がない、ツク芋も知らない様ではというので大いに心配した。
伊藤左千夫 正岡子規君 青空文庫
友人の目にも、俗人の目にも、ともに大人しい人といふ印象を与へて、富永はつた。
中原中也 夭折した富永 青空文庫
かくて古来真摯な芸術家が、謂はば伝説的怪物の如き印象を遺してつたことは示唆深きことである。
中原中也 芸術論覚え書 青空文庫
さあれ日は過ぎ月はき、なれ等血もなく涙なく、よくぞ鬩めげる数千年、さても殺生はての死の、よくぞ好きなる、おゝ永遠の闘争よ、おゝ恩怨の同胞よ!
――人と海―― 海の詩 青空文庫
然しその海の上にも星変り、月変つて、――と茲で、私の目は漸く海を去つて、なんだか海と空との中間の奥といつた感じの方角に、過ぎける諸世紀が、黒光りする中世の武具の色をして、堵をなして潜んでゐるやうに感じられる。
――人と海―― 海の詩 青空文庫
く夏の歌並木の梢が深く息を吸つて、空は高く高く、それを見てゐた。
中原中也 山羊の歌 青空文庫
南アルプス紀行が一枚も書かれないで、かれたため、桂月氏の簡潔なる名文を、永久に見ることが出来ないのは、甲斐の不幸ばかりでなく、山岳文学のためにも寂寥を感じる。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
多分、幼くしてった子の、どんな小さな骨をも拾い残すまいとしたのであろう。
――生きる為に―― 山谿に生くる人々 青空文庫