転開
てんかい
名詞
標準
文例 · 用例
して此の生活の感覚化を生活の理性化へ転開することそれ自体は、決して新しき感覚派なるものの感覚的表徴条件の上に何らの背理な理論をも持ち出さないのは明らかなことである。
— 感覚活動と感覚的作物に対する非難への逆説 『新感覚論』 青空文庫
それからの脱出として、既成の作家たちは、まじめに自分の人および芸術家としてのよりどころを、なにか新らしい力づよい情熱の上に発見しようとし、戦争をその契機としてつかもうとし、なにか新らしい文学ジャンルの開拓によって、たとえば報道文学、国民文学というような転開によって解決を見いだそうとした。
— ――新日本文学会の由来―― 『歌声よ、おこれ』 青空文庫
それをすべて文学の仕事のためにプラスとして転開してゆくということが、つまり私の全生涯の仕事ね。
— 一九四〇年(昭和十五年) 『獄中への手紙』 青空文庫
「此の日移転開店其他何事にも凶」トアル。
— 谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』 青空文庫
暫くすると彼は自分が今自分の運命を自分の手で轉開しつつあるのだと意識した。
— 横光利一 『悲しみの代價』 青空文庫