道楽息子
どうらくむすこ
名詞
標準
prodigal son
文例 · 用例
こう考えてみると、道楽息子でもやはり学校へやった方がいいように思われ、分からないむずかしい本でも読んだ方がいいようであり、ろくでもない研究でも、しないよりはした方がいいようにも思われ、またこんな下らない随筆でも書かないよりは書いた方がいいようにも思われてくるのである。
— 寺田寅彦 『鉛をかじる虫』 青空文庫
よくも死にもせず、発狂もせずに、ねばって来たものだと僕は思っているのだが、よその人は、ただ、あの道楽息子も、とうとう役者に成りさがった、と眉をひそめて言うだろう。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
大抵は質の悪い御家人どもや、お城坊主の道楽息子どもや、或いは市中の無頼漢どもが、同気相求むる徒党を組んで、軍用金などという体裁の好い名目のもとに、理不尽の押借りや強盗を働くのである。
— 湯屋の二階 『半七捕物帳』 青空文庫
」 森山は、世間の人達から、自分が素封家の道楽息子として育ち、その延長に過ぎない生活をしているように思われるのをひどく嫌がっていた。
— 佐左木俊郎 『黒い地帯』 青空文庫
それを見ている両替屋の店の者も、通りがかりの人達も、これは世間によくあることで、道楽息子が家の金を持ち出したのを、おふくろか叔母さんが追っかけて来て、取り返して行ったのだろうと思って、誰もそのままに眺めていると、倒れた男はいつまでも起きないので、不思議に思って引き起こすと、男は気を失っているらしい。
— 妖狐伝 『半七捕物帳』 青空文庫
何か道楽息子を叱り付けるようなことを云って、そこらの人たちに油断させて、平気でまっ昼間、大通りの店さきで掻っ攫いを働くとは、女のくせに実に大胆な奴じゃあありませんか」「成程ひどい奴ですね」と、松吉はうなずいた。
— 妖狐伝 『半七捕物帳』 青空文庫
一両の金を取られた若い男は、おなじ芝ではあるが神明前の絵草紙屋の道楽息子で、自身番でいろいろと詮議の末に、実は自分の家の金を内証で持ち出したのであることを白状した。
— 妖狐伝 『半七捕物帳』 青空文庫
かくて我は何の学ぶ所もなく、何の能もなく、名もなく家もなく、瓢然たる一種の道楽息子と成果てつ、家に在ては父母を養うの資力なく、世に立ては父母を顕わすの名声なし、思えば我は実に不幸の子なりき。
— 岡本綺堂 『父の墓』 青空文庫
作例 · 標準
うちの息子は、家業を継ぐでもなく、毎日遊び呆けている道楽息子だ。親としては頭が痛いよ。
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親が遺した財産をあっという間に使い果たした、まさしく道楽息子だったらしい。今はどこでどうしているのやら。
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物語に出てくる道楽息子のように、主人公は放蕩の末に家を追われることになる。まあ、よくある話だがね。
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