肯否
こうひ
名詞
標準
文例 · 用例
彼女はそのどれにも、肯否の答えをしなかった。
— 豊島与志雄 『理想の女』 青空文庫
神がいづれを承けひいてくれるかと其肯否を問ふのである。
— 折口信夫 『「ほ」・「うら」から「ほがひ」へ』 青空文庫
よって米友の唱破第一声は、米友が米友としての詠歎に過ぎないのですが、それでも、その気分だけは弁信にもよくわかると見えて、それを素直に受入れて、「はい」と言ったきりで、明るいとも、暗いとも、夢に似ているとも、現実に近いとも、あえて肯否のいずれをも言明いたしません。
— 山科の巻 『大菩薩峠』 青空文庫