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尻っぱしょり

しりっぱしょり
名詞
1
標準
文例 · 用例
やがて箸と茶わんとをからりとなげ捨てると、倉地は所在なさそうに葉巻をふかしてしばらくそこらをながめ回していたが、いきなり立ち上がって尻っぱしょりをしながら裸足のまま庭に飛んで降りた。
有島武郎 或る女 青空文庫
男も、にやりと笑みをもらして、尻っぱしょりをぐいと引き揚げると、今度はおおびらに跡を追いはじめた。
林不忘 つづれ烏羽玉 青空文庫
尻っぱしょりになって跼みこんでそこの地点をのぞいていた猛之介の心には、一種の失望とともに侮蔑に近い感情が湧いた。
宮本百合子 昔の火事 青空文庫
それから尻っぱしょりになって、流し場へ、お湯を酌んだ桶を積みあげ、ほどよく配置して、中央へその一党の場席を大きく陣取って待ちかまえるのだ。
続旧聞日本橋・その二 鉄くそぶとり 青空文庫
底金のチャラチャラは嫌味だが、パッチに尻っぱしょり、信心詣りの雪駄の音など悪くなかった。
山本笑月 明治世相百話 青空文庫
風呂敷に、足袋と、セルの袴とを包んでもらって、尻はしょりし、雨の中を傘さして出掛けた。
太宰治 善蔵を思う 青空文庫
主人は尻はしょりで庭を掃除しているのが見えた。
岩野泡鳴 耽溺 青空文庫
「ひでえことをしやアがる」 ブツブツつぶやいた左膳、尻はしょりをして、小屋のそとにしゃがんで、ゆうべの斬合いで破れた筵の修繕をはじめた。
こけ猿の巻 丹下左膳 青空文庫