幻辞.com

初蝉

はつぜみ
名詞
1
標準
first sound of cicadas of the year
文例 · 用例
初蝉が鳴き金魚売りが通る。
岡本かの子 蔦の門 青空文庫
――あれは初蝉の声で、新しい季節の到来を告げ知らせる先触なのだ。
薄田泣菫 独楽園 青空文庫
ほととぎすの一声が、旅人をして初鰹を思ひ起さしめたとすると、初蝉の「みん、みん、みん……」 の繰返しは、それを聞く人に果してどんな気持を抱かせるものだらうか。
薄田泣菫 独楽園 青空文庫
多くの農夫どものなかには、初蝉の鳴声を聞いても、それをいひ伝へどほりに信じられない手合が偶にはあるものだ。
薄田泣菫 独楽園 青空文庫
初蝉の事触を信ずることが出来なかつた彼は、やがてその耳を失ふことになつたのだつた。
薄田泣菫 独楽園 青空文庫
一たび聞くと憂に心が閉され、二たび聞くと郷愁に胸が闇くなるといつた、短い詩も捨て難いが、おもしろいのは、これも蝉好きの詩人の一人、劉禹錫とともに、初蝉を聴いたからといつては、子供のやうに喜び、遠くに離れてゐても、互にそれを知らせ合つて詩のやりとりをしてゐることだ。
薄田泣菫 独楽園 青空文庫
高い樹の梢で初蝉が一つ鳴いてゐました。
薄田泣菫 小壺狩 青空文庫
初せみや日和鳴出す雲の色    邦里 初蝉を聞く爽な空の感じを捉えたのである。
柴田宵曲 古句を観る 青空文庫
作例 · 標準
夏の訪れを告げる、森の初蝉の声が聞こえてきた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
子供たちは、今年初めて鳴いた初蝉の声に耳を澄ませた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite
初蝉を聞くと、夏が本格的に始まったのだと感じる。
Illusions AI · gemini-2.5-flash-lite