大祖父
おおおおじ
名詞
標準
great-grandfather
文例 · 用例
「――俺の大祖父はやっぱりあのちびのように黒い眼をしていたっけが――死ぬ時分には村の書記で、名も憶えられる者になった」 ルイザは、黙って疑わしそうにちらりとハンスの顔を見る。
— 宮本百合子 『顔』 青空文庫
さて、今ははや、見る影もないこの衣裳戸棚ではあるが、これは父祖代々五代に亙って受け継いで来た長い歴史のために破損したのであって、ここに彫り込まれた三人目の漁夫は、大祖父によく似ていると皆が評判すること。
— 八人の小悪魔 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
そのお蔭で、おれの大祖父は城下の商人に憎まれ、天明三年の大飢饉のとき、米を集める道をふさがれ、進退窮して森で縊れて死んだ」 久太夫はうなずきながらいった。
— 久生十蘭 『ボニン島物語』 青空文庫
「おぬしの大祖父のことを忘れていた。
— 久生十蘭 『ボニン島物語』 青空文庫
駒三郎の大祖父は、勘定所の頭取をつとめていた。
— 久生十蘭 『ボニン島物語』 青空文庫
駒三郎の大祖父は、お救い小屋の不成就を恥じ、町民に姿をやつして森に入り、庶民とおなじようにして縊れて死んだのである。
— 久生十蘭 『ボニン島物語』 青空文庫
この若い群が、大祖父大祖父とよんでいる三浦大介義明など、その一人で、老齢すでに八十をこえていたが、孫たちに負けない元気で、こんどの上洛から帰って来ては、よけい反平氏の意を固めて、孫どもの行動を誡めるどころか、(春は、爛漫たるもよい。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
* 三浦一族の衣笠城には、一族の大祖父と仰ぐ八十九歳の大介義明も立て籠っていたが、砦の運命も、早これまでと迫った日、子や孫を集めていうには、(古巣の城は焼け落ちてしまう。
— 吉川英治 『源頼朝』 青空文庫
作例 · 標準
例句