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紫宸

ししん
名詞
1
標準
文例 · 用例
海上の船から山中の庵へ米苞が連続して空中を飛んで行ってしまったり、紫宸殿を御手製地震でゆらゆらとさせて月卿雲客を驚かしたりなんどしたというのは活動写真映画として実に面白いが、元亨釈書などに出て来る景気の好い訳は、大衆文芸ではない大衆宗教で、ハハア、面白いと聞いて置くに適している。
幸田露伴 魔法修行者 青空文庫
木立わづかに間ある方の明るさをたよりて、御陵尋ねまゐらする心のせわしく、荊棘を厭はでかつ進むに、そも/\これをば、清凉紫宸の玉台に四海の君とかしづかれおはしませし我国の帝の御墓ぞとは、かりそめにも申得たてまつらるべきや、わづかに土を盛り上げたるが上に麁末なる石を三重に畳みなしたるあり。
幸田露伴 二日物語 青空文庫
前に東宮の御元服の式を紫宸殿であげられた時の派手やかさに落とさず、その日官人たちが各階級別々にさずかる饗宴の仕度を内蔵寮、穀倉院などでするのはつまり公式の仕度で、それでは十分でないと思召して、特に仰せがあって、それらも華麗をきわめたものにされた。
桐壺 源氏物語 青空文庫
紫宸殿に出て来た鬼は貞信公を威嚇したが、その人の威に押されて逃げた例などを思い出して、源氏はしいて強くなろうとした。
夕顔 源氏物語 青空文庫
少女たち、黄菊には紫宸殿の午後が光る。
北原白秋 第二海豹と雲 青空文庫
わたしが脚本というものに筆を染めた処女作は「紫宸殿」という一幕物で、頼政の鵺退治を主題にした史劇であった。
岡本綺堂 綺堂むかし語り 青空文庫
『淇園一筆』に、大内で甲子祭の夜|紫宸殿の大黒柱に供物を祭り、箏一張で四辻殿林歌の曲を奏す。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫
また大内で甲子の祭の夜、紫宸殿の大黒柱に供物を祭り、箏一張で四辻殿林歌の曲を奏す。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫