繰り上げる
くりあげる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to move up
文例 · 用例
おともだちの上※たちが、ふと一人見着けると、にわかに天楽の音を留めて、はらはらと立かかって、上へ桂を繰り上げる。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
「一方その怪人物は、解けた綱を手繰り上げると、友田看守の腹の上に坐った岩片のほうも解いて、階段から降りると物音に驚いて登って来る人に見られるから、ランプ室の外のデッキの手すりへおなじように綱をひっとき結びにして、それをつたって下の高い岩の上へ降りる。
— 大阪圭吉 『灯台鬼』 青空文庫
〔欄外に〕 この項一日ずつ繰り上げる。
— 一九二八年(昭和三年) 『日記』 青空文庫
これで近所の親方もおかみさんも総出で、エンヤラヤと井戸縄を手繰り上げると、芝居のセリ出しのように現われて来たのは、五ツばかりになる男の子を小脇にかかえた米友でありました。
— 道庵と鰡八の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
若い女中が、庭に面した扉をそつと開けてその毛布を手繰り上げるやうに腕に抱へて再び姿を消した。
— 岸田國士 『落葉日記』 青空文庫
仲間と外国へ旅行する計画が急にきまった父親は、遺言状を書くのを繰り上げるという。
— 片岡義男 『物のかたちのバラッド』 青空文庫
立ってひと結びくくりあげると、白い陣笠形の上の埃が両手にくっつく。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
したがって、「印刷という複製技術が存在しない世界で読書というような行為がなりたちうるのだろうか」という問いは、「私たちは仮想現実のうちにあっても、はたしてなんらかの安定した生活習慣をつくりあげることができるのだろうか」という、さらに大きなもう一つの問いにつながってゆく。
— 津野海太郎 『本はどのように消えてゆくのか』 青空文庫
作例 · 標準
予定を繰り上げて、早めに仕事を終わらせた。
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電車の発車時刻を30分繰り上げます。
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部長は、会議の開始時間を1時間繰り上げるよう指示した。
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