溶々
溶々
名詞
標準
文例 · 用例
橋の下には濁流が溶々として漲つて北へ海につゞいて居る。
— 長塚節 『彌彦山』 青空文庫
もし、そこに帆が浮んでゐなかつたならば――緩く垂れた、または大きく孕んだ帆が見えてゐなかつたならば、誰でもそこにさうした大きな川が溶々として流れてゐるとは夢にも思はなかつたであらう。
— 田山録弥 『赤い鳥居』 青空文庫
一道の小利根川溶々として流る。
— 大町桂月 『川魚料理』 青空文庫
春水溶々、白帆浮ぶ。
— 大町桂月 『小利根川の櫻』 青空文庫
堤上に出づれば、江戸川、溶々として流る。
— 大町桂月 『春の郊外』 青空文庫
溶々たる大利根の下流、それと知られて、白帆屋上を行く。
— 大町桂月 『北總の十六島』 青空文庫
眼下には、神流川溶々として流れ、川のかなたは數町の田をあまして、御嶽の連山逶※として横はる。
— 大町桂月 『八鹽のいでゆ』 青空文庫
下り果つれば、湊川溶々として流る。
— 大町桂月 『鹿野山』 青空文庫