遊冶郎
ゆうやろう
名詞
標準
libertine
文例 · 用例
外には厳格を装ひたる武士道の勇者も、内は言ひ甲斐なき遊冶郎にてありし。
— 北村透谷 『粋を論じて「伽羅枕」に及ぶ』 青空文庫
三枚橋辺にて高貴の内政たる異母姉に面したる時の感慨は女性らしき思想を一変して、あはれわれも女に生れ出たる上は、三千世界の遊冶郎を蕩かし尽さんとの大勇猛を起さしめたり。
— 北村透谷 『「伽羅枕」及び「新葉末集」』 青空文庫
一奇男児なる道也、其粉飾を脱し去れば、凡々たる遊冶郎。
— 北村透谷 『「伽羅枕」及び「新葉末集」』 青空文庫
酒を飲んでゐる平次と倉造が、茶わんの杯をさして、村境の茶屋に三味線の技に長けたひとりの貌麗しい酌女が現れてゆききの遊冶郎のあぶらをしぼつてゐるとのことであるから見参に赴かうではないかと誘つた。
— 牧野信一 『水車小屋の日誌』 青空文庫
しかも漢詩漢文や和歌国文は士太夫の慰みであるが、小説戯曲の如きは町人遊冶郎の道楽であって、士人の風上にも置くまじきものと思われていた故、小説戯曲の作者は幇間遊芸人と同列に見られていた。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
ただ私はなんらなすなき遊冶郎輩が、惜しくもない時間をつぶすがために、妓を擁して自動車を走らせ、みだりに散歩の詩人を驚かすがごときをもって、真に無用のぜいたくとなすのである。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
「剣客の覚悟、士の用意と、遊冶郎の情死との間に、如何の差かある?
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
中に一枚歌磨の自画像だと称して特に金紙の装幀を施した絵をわざと高い処から降ろして観せて呉れたのが有触れた遊冶郎の絵であつたのは驚いた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
作例 · 標準
彼は裕福な家の出身だが、遊冶郎として放蕩三昧の生活を送っている。
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物語の登場人物に、女性を誑かす遊冶郎がいた。
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遊冶郎と揶揄されながらも、彼は自由気ままに生きた。
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