青鞜
せいとう
名詞
標準
bluestocking
文例 · 用例
野枝さんも児供が産れる度に、児供が長きくなるごとに青鞜時代の鋭どい機鋒が段々と円くされたろうと思う。
— 内田魯庵 『最後の大杉』 青空文庫
その頃|雜誌「青鞜」は生れ、新しい女といふことが大分やかましくなつてまゐりました。
— 水野仙子 『冬を迎へようとして』 青空文庫
かの女は曾て、『青鞜』の同人の一人となつたことがあつた。
— 田山録弥 『『水野仙子集』と其他』 青空文庫
ダヌンチオの「死の勝利」に影響されて当時の青鞜社風の女性の自我の覚醒と、対立者としての男性および恋愛との格闘を主題とした「煤煙」は自然主義的なリアリズムと、主観的ロマンチズムのまざりあった作品であったと記憶します。
— 宮本百合子 『心から送る拍手』 青空文庫
あの時代の現実は、青鞜社の時代で新しい歴史の頁をひらこうとした勇敢な若い婦人たちは、衒気を自覚しないで行動した頃であった。
— ――鴎外・漱石・荷風の婦人観にふれて―― 『歴史の落穂』 青空文庫
日本でこのような「女大学」が現れた十八世紀のイギリスでは、女のおかれている事情を自分たちの努力でましなものにしようとしてモンタギュー夫人が率先して、二世紀も後に日本へその名がつたわった「青鞜」がすでに組織された、ということも、何か私たちには忘れられない。
— 宮本百合子 『三つの「女大学」』 青空文庫
平塚らいてう氏たちによってされた青鞜社の運動は、沢山の幼稚さやディレッタンティズムをもっていたにしろ、この社会へ女というものの存在を主張しようとする欲望の爆発として、歴史的なものであった。
— 宮本百合子 『若き世代への恋愛論』 青空文庫
その方面に関心をもっている人々は、明らかに自分たちの今日から明日への現実的な生き方を念頭において研究をも試みているのであり、日本の女性史の一瞬にパッと閃いて、やがてより濃い闇に埋められた「青鞜時代」のロマンティックな女性史への興味とは、おのずから本質がちがって来ている。
— ――バッハオーフェン『母権論』富野敬照氏訳―― 『先駆的な古典として』 青空文庫
作例 · 標準
青鞜社の女性たちは、日本の女性解放運動の先駆けとなった。
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樋口一葉は、青鞜派の文学者たちからも注目された。
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彼女は青鞜の精神を受け継ぎ、社会に積極的に発言している。
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ウィキペディア
『青鞜』(せいとう)は、青鞜社が1911年(明治44年)9月から 1916年(大正5年)2月まで52冊発行した女性による婦人月刊誌。編集長は平塚らいてう、伊藤野枝。らいてうが内縁の夫を優先した末期に、伊藤が新たに編集長の座を得るが、大杉栄のもとに走って青鞜の編集を放棄した恋愛事件、青鞜メンバーの神近市子が野枝と大杉を巡って大杉栄刺傷事件を起こすなどで廃刊となる。「文学史的にはさほどの役割は果たさなかったが、婦人問題を世に印象づけた意義は大きい」という論もある。
出典: 青鞜 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0