紫竹
しちく
名詞
標準
文例 · 用例
そうして、彼は数人の兵士に守られつつ、月の光りに静まった萩と紫苑の花壇を通り、紫竹の茂った玉垣の間を白洲へぬけて、磯まで来ると、兵士たちの嘲笑とともに※ッと浜藻の上へ投げ出された。
— 横光利一 『日輪』 青空文庫
竹になりたや紫竹だけ、元は尺八、中は笛、末はそもじの筆の軸……思いまいらせ候かしく。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
紫竹桃の本町のお波さんへ電話をかける。
— 林芙美子 『田舎がえり』 青空文庫
紀の国屋と申したわたしの家は親代々諸大名のお金御用を勤めて居りましたし、殊に紫竹とか申した祖父は大通の一人にもなつて居りましたから、雛もわたしのではございますが、中々見事に出来て居りました。
— 芥川龍之介 『雛』 青空文庫
支那にては、娥皇女英の涙、紫竹を生じ、虞美人の魂一夜剱光と共に飛び、青血化して原上の草となる。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
そしてまたその意気なものの表象としては「竹になりたや紫竹の竹に、本は尺八、中は笛、末はそもじの筆の軸」と謡われているのでも分ります。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
――ぜひ一度、召連れて参るようにと」「…………」「折ふしこの度は、大坂城、聚楽、洛内などの、地震御見舞として、関東より上られ、ここしばらく、京都紫竹村の鷹ヶ峰に、王城御警固の任につかれ、野津の仮屋におられましたが、いよいよ、近日には関東へお帰りとあって、一しお御催促が急なのでござりまする。
— 柳生石舟斎 『剣の四君子』 青空文庫
その手には左右二つのカスタネットを秘し持ち、戦う鳥となり、柳の姿態となり、歩々戛々、鈴々抑揚、下座で吹きならす紫竹の笛にあわせ“開封竹枝”のあかぬけた舞踊の粋を誇りに誇る。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
ウィキペディア曖昧さ回避
紫竹(しちく) 紫竹 - 日本の地名 紫竹 (新潟市) - 新潟県新潟市東区の地名。 紫竹 (京都市) - 京都府京都市北区の地名。 紫竹 - 日本語の姓
出典: 紫竹 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0