甲斐あって
かいあって
表現副詞
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文例 · 用例
この爾迦夷さまは、早くから梟の身のあさましいことをご覚悟遊ばされ、出離の道を求められたぢゃげなが、たうとうその一心の甲斐あって、疾翔大力さまにめぐりあひ、つひにその尊い教を聴聞あって、天上へ行かしゃれた。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
この爾迦夷さまは、早くから梟の身のあさましいことをご覚悟遊ばされ、出離の道を求められたじゃげなが、とうとうその一心の甲斐あって、疾翔大力さまにめぐりあい、ついにその尊い教を聴聞あって、天上へ行かしゃれた。
— 宮沢賢治 『二十六夜』 青空文庫
泣いているこのわいを一ぺん見てくれと心に叫んだ甲斐あってか、美津子はふと振り向いたが、かねがね彼女は近眼だった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
後永禄五年五月、水野信元のとりなしで信長と清須城に会して連合を約し、幼少から隠忍した甲斐あって次第に勢を伸す基礎を得た。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
碁もそうした所もあったが、専心研究した甲斐あって、この二三年三四目上達したらしい。
— 菊地寛 『碁の手直り表』 青空文庫
泣いているこのわいを一ぺん見てくれと心に叫んだ甲斐あってか、美津子はふと振り向いたが、かね/″\彼女は近眼だった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
お前の奮闘の甲斐あって、この写真に川上機関大尉の生死に関する重大な手がかりが現れておる」「はっ」「肉眼では、煙幕その他にさえぎられて見えなかったのであろうが、写真にはちゃんと現れているのだ。
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
が、その甲斐あって、慶応三年という頃になると、長男源介は、すでに二十歳に達して禄十九石を食む一人前の武士となり、長女アサも十八歳の娘盛りになった。
— 河上肇 『御萩と七種粥』 青空文庫