筆を折る
ふでをおる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to break off writing
文例 · 用例
内地語か然らずんば筆を折るべしという一派の言説の如きは余りにも言語道断である」そこで急に卓を叩いて立ち上った。
— 金史良 『天馬』 青空文庫
もうこの上、日本から日本人としての純粋小説が現れなければ、むしろ作家は筆を折るに如くはあるまい。
— 横光利一 『純粋小説論』 青空文庫
『断頭台の時刻』を書いた時に君は筆を折るべきだったのだ。
— 原口統三 『二十歳のエチュード』 青空文庫
新しい人間像を自己のうちに有たぬ限り、現代の作家は筆を折るべきではないか。
— ――癩文学といふこと―― 『独語』 青空文庫
警官や裁判官のように一人の罪を公に断ずるものではないとはいえ、ある息子を両親殺しの犯人と断じて発表してマチガイであった場合には、筆を折る覚悟はいりましょう。
— その五 衆生開眼 『安吾人生案内』 青空文庫
しかるに何かのかどで、ワーグマンにクツで蹴られたとかのことがあつて以来、断然今後は油絵の筆を折る、と志を代へたのであつた。
— 木村荘八 『東京の風俗』 青空文庫
作例 · 標準
スランプに陥った若き天才画家は、未完成のキャンバスを前に筆を折ってしまった。
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批評家から酷評されたショックで、その新人作家は二度と小説を書かないと筆を折った。
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病気で右手が動かなくなり、書道家の彼女は泣く泣く筆を折る決断をした。
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