トロ
とろ
名詞
標準
文例 · 用例
だがさうした毒物の麻醉を借りずに、もつと自然的な仕方によつて、夢を自由にコントロールすることができるならば、人生はずつと幸福なものに變るであらう。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
覺醒時に於ては、既に半ば意識が働き、夢を夢と意識することから、人は或る程度まで、夢を自分の意志によつて、自由にコントロールすることができるのである。
— 萩原朔太郎 『夢』 青空文庫
思想方面では、レーニンやトロツキイの共産主義者を始め、それの対蹠であるファッショや強権主義者等までが、多少みな間接にニイチェの影響を蒙つて居る。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
実にホーマーについて知られることは、彼がイリアッドを書いている時に、あの見すぼらしい放浪詩人が、実にトロイ戦争の勇士であり、アキレスであったと言う事である。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
寧ろ彼は始めから、トロイ戦争の勇者になり、アキレスのように戦場で功名していた。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
僕は何を云つてゐるのか如何なる錯乱に掠められてゐるのか蝶々はどつちへとんでいつたか今は春でなくて、秋であつたかではあゝ、濃いシロップでも飲まう冷たくして、太いストローで飲まうとろとろと、脇見もしないで飲まう何にも、何にも、求めまい!
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
彼の笑といふ笑は哄笑であり、その度に鳩尾の上辺りに垂れてゐる白の、幅広く厚くもある旧式の羽織紐が、トロントロンと揺れた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
」 弟はまたトロトロ帰つて行つた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
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トロは、寿司のネタなどに使われるマグロの特定の部位の呼称。脂質の含量が高い腹部の身を指す。語源は肉質がトロリとしていることからで、吉野昇雄『鮓・鮨・すし-すしの事典』によれば、吉野鮨本店の客が「口に入れるとトロッとするから」と命名したとされる。この語の定着以前は脂身であることからアブと呼ばれていた。
出典: トロ — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0