王庭
おうてい
名詞
標準
文例 · 用例
大将軍|衛青・嫖騎将軍|霍去病の武略によって一時|漠南に王庭なしといわれた元狩以後|元鼎へかけての数年を除いては、ここ三十年来欠かすことなくこうした北辺の災いがつづいていた。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
」〔世運時ト倶ニ一新ス/野人随分ニ王庭ヲ祝ス/忠君愛国多多ノ意/併ビテ東方ニ向ヒ歳星ヲ拝ス〕といっている。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
この人はベルチスタンという国で、昔はウルケンというた国の王庭のダナコシャという池の蓮華の中から出来たというので、ペッマ・チュンネという名が付いて居るのですが、この人の履歴については怪しい想像的の事ばかりで、捉える所がごく少ないです。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
ほろ/\と山吹散るか滝の音芭蕉待ちかねて隣の梅を折りに行く同 王庭吉の水仙図のごときもその水仙のくびの弱々しさ、垂れた一枚の葉の重さ、それで一気に伸びずにしずしずと伸びて咲いた水仙、その心はやはり我々と同じい辿りをしているものである。
— 室生犀星 『庭をつくる人』 青空文庫
パッと両方の口からとびだした蛾次郎と竹童とは、王庭に血戦をいどむ闘鶏のように、ジリジリとよりあって、いまにもつかみ合いそうなかたちをとった。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫