幻辞.com

応片

おうへん
名詞
1
標準
文例 · 用例
知事夫人の問題に一応片をつけると、婦人連は男性派に肉迫して、死んだ農奴なんていうのは実は好いかげんの出鱈目で、あらゆる疑惑を他に転じておいて、うまうまと娘を誘拐しようという肚にすぎないと断言して、彼等を味方に引きこもうと企てた。
または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 死せる魂 青空文庫
そしてこの問題の実践的重要性は遂に何人によつても発見されずに、かゝる問題は、既に一応片附いた問題であるとして通り過ぎようとされてゐるのである。
平林初之輔 諸家の芸術価値理論の批判 青空文庫
そんなこんなが一応片づいて午後四時すぎ。
一九四〇年(昭和十五年) 獄中への手紙 青空文庫
昔の汽車くらいの性能であるから、極寒地の雪上輸送の問題は、一応片づいたといってよい。
中谷宇吉郎 エスキモーの国から 青空文庫
応片付くまで帰るのを延ばしちゃどうだ」「でも、あの、支配人さんが」「支配人の半九郎が帰れというのか」「…………」「ところで、今朝雛壇の片付けを手伝ったのは、お前のでき心か、それとも誰かに頼まれたのか」「お雛様の始末だけは、いつでもお嬢様がなさいます。
雛の別れ 銭形平次捕物控 青空文庫
用事が一応片付いたら、きっと行って、この平次が見張ってやる。
小唄お政 銭形平次捕物控 青空文庫
それでは、雪の結晶の人工製作という大問題も、一応片付いたかというに、まだそうとは言い切れない。
中谷宇吉郎 青空文庫
そうだとすると、以前からの水滴分裂によって電気が出来るという問題は一応片がついた恰好になるので、これは結局雪か氷の粒子かの問題になる。
中谷宇吉郎 低温室だより 青空文庫