背縫い
せぬい
名詞
標準
back seam
文例 · 用例
そう思えば、やはり自分が手をつけた女だけにふびんだったが、これからの芳子の身の振り方、おなかの子の始末、女の愚痴、涙、すすり泣き……、泣くなと引き寄せて一応可愛がってやれば、女というものはからだにごまかされてしまう……とはいうものの、芳子のからだは香水でも消せぬいやな臭いがそんな時漂って……。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
もろともに大内山は出でつれど入る方見せぬいざよひの月」 さも秘密を見現わしたように得意になって言うのが腹だたしかったが、源氏は頭中将であったことに安心もされ、おかしくなりもした。
— 末摘花 『源氏物語』 青空文庫
与右衛門さんは散々並べて先方を困らせぬいた揚句、多分の賠償金と詫言をせしめて、やっと不承した。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
彼をよその子供たちと同様に、毎日十四、五時間も、まるで荷担ぎかなにかのように苦役させぬいて、その精神を腐らせたくはございません。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫
身をもやつし、心も痩せぬいた、月夜の風邪。
— 船路の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
作例 · 標準
着物の背縫いが曲がっていると、着姿がだらしなく見えてしまう。
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裁縫の授業で、浴衣の背縫いを真っ直ぐに縫うのに苦労した。
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職人が仕立てた長着は、背縫いの柄合わせが実に見事だ。
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