愛慕
あいぼ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
love
文例 · 用例
ずつと前から、私がこの人に對して抱いてゐた、或る理由のない漠然たる愛慕の感は、實に彼の人物が有するこの本質點に存してゐたのだ。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
と、踴躍する自然崇拝者の、憧憬を持ち得られるであろう、それからそれへと、自然に対する愛慕と驚異の情を、有し得るようになるであろう。
— 小島烏水 『上高地風景保護論』 青空文庫
實に芥川龍之介は、僕がかつて思つたよりも、ずつと遙かに性のちがつた、崇敬すべく愛慕すべき文學者だつた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の追憶』 青空文庫
――を考へ、愛慕の情眞に切々たるものがある。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の追憶』 青空文庫
他のことはともあれ、野口氏の性格にみるこの不可解の孤獨性、それから生ずる人生的熱情を氏に感ずるとき、僕はこの先輩に對して純一の愛慕を感ぜずに居られない。
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
その意志では野口氏の世間的に孤獨の人たる事實を述べ、いかにこの先輩の心境にまで、詩人としての深き愛慕を感ずるかといふことを言はうとした。
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
尤もそれも場合によるので、私のは特に感情の間投詞として、心に深き謙遜を感じ人格への先輩的愛慕を感ずる場合にのみ之れを用ゐる。
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
」「先生といふ必要がない」といふ聲を聽くのは、僕等の正に感動してゐる野口氏への愛慕を、實に根柢から拒絶するものであり、この場合の事情からしても、詩人にあるまじき純一性の缺乏で、もし鈍感からならば賤しむべく、故意に惡意からするならば許しがたき奴だと思つた。
— 萩原朔太郎 『中央亭騷動事件(實録)』 青空文庫
作例 · 標準
例句