安息香
あんそくこう
名詞
標準
benzoin
文例 · 用例
それから十分ばかりしてコカインと、安息香酸と、アイヌの矢尻に使うブシという草の汁のアルカロイドの少量を配合した液を注射すると、本人は意識しないまま、脳髄の中の或る一部分が眼ざめる。
— 夢野久作 『人間レコード』 青空文庫
それから、右手の護摩木長さ一尺二寸、幅三指の――紫剛木、旃壇木、楓香木、菩提樹を取って、炉の中へ積上げ、その上に、小さい杓で、薫陸香、沈香、竜脳、安息香の液をそそいだ。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
[実験] もしも水に少量の鉄が含まれるならば、前に述べた3つの部分に相当する量を取って安息香酸アンモニウム溶液を混ぜる。
— A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 『食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)』 青空文庫
アラックはラムに木酢液と安息香(*Styrax benzoinの樹脂)の花(酸)を加えることによって、大まかに似せることができる。
— A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 『食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)』 青空文庫
非常に有名な料理書の著者は「インチキ・アラック」を作るには2スクループル(*薬量単位:約1.3g)の安息香酸を1クォートのラム酒に溶かすように指導している。
— A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 『食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)』 青空文庫
指輪を交換し、司祭が、なにか長々としゃべり、それが終ると、安息香の煙のたなびくなかで、天井をつんぬくような勢いでオルガンが祝楽を奏しはじめた。
— 久生十蘭 『我が家の楽園』 青空文庫
わたくしの内なるものは、なべておんみを慈しみ、讃めたゝへまする故、なべては安息香となり、沈香となり、乳香、没薬となるでござりませう。
— 西班牙風の奉納物 『或るまどんなに』 青空文庫
ベンゾイン〔安息香〕のガム、蘇合香などがこの目的に使われたが、好まれた療法はビャクシン、没薬、フラグ〔ショウブの類〕、などからなる燻蒸剤でKyphi〔キフィ。
— History of Medicine 『医学の歴史』 青空文庫
作例 · 標準
安息香を使って文を作ってみた。
学生たちは安息香について学習した。
安息香の使い方は難しい。
先生は安息香の定義を説明した。
ウィキペディア
安息香(あんそくこう、あんそっこう)はツツジ目エゴノキ科エゴノキ属のアンソクコウノキ 、またはその他同属植物が産出する樹脂のことである。アンソクコウノキなどの樹木に傷をつけてそこからにじみ出て固化した樹脂を採集する。主要な成分は安息香酸である。
出典: 安息香 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0