鳩居
きゅうきょ
名詞
標準
文例 · 用例
銀座だけでも一丁目のもとの読売新聞の一、二軒隣に丸十、そのすじ向いに丸吉、それから南谷、震災前まであった菊屋のところに小さいのが一つ(これはじきなくなった)尾張町の今の鳩居堂のすじ向うあたりに一つ、一丁おいて又一つ、それから新橋際の博品館と六、七軒の勧工場があったものである。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
銀ぶら道中記(五) 鳩居堂がここへ移ったのはいつのことか、今は大きな店になり階上は展覧会もできる由、先日歌麿の展観をしたのは結構のことであった。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
早く起きて、爐には鳩居堂で求めた梅ヶ香を焚き、床には山上憶良の歌を、昔父が手習ひで書いてゐたのを軸にしてさげた。
— 林芙美子 『風媒』 青空文庫
福田浅次郎さんのお宅の由良之助お軽、丸平人形店の蕭白の美人、鳩居堂にも蕭白の美人があります。
— 上村松園 『座右第一品』 青空文庫
ガミさん、盲腸で臥床中、三人でうなぎをたべ、鳩居堂の可愛い香お餞別に貰った。
— 一九二七年(昭和二年) 『日記』 青空文庫
鳩居堂にて香を購ひ車にて帰る。
— 断膓亭日記巻之一大正六年丁巳九月起筆 『断腸亭日乗』 青空文庫
鳩居堂店頭にて図らず森先生に謁す。
— 断腸亭日記巻之三大正八年歳次己未 『断腸亭日乗』 青空文庫
銀座に徃き鳩居堂にて細筆五十本ほど購ふ。
— 断腸亭日記巻之五大正十年歳次辛酉 『断腸亭日乗』 青空文庫