体ごと
からだごと
副詞
標準
bodily
文例 · 用例
女は、体ごと男の方を向いてしまった。
— 岡本かの子 『窓』 青空文庫
」 と言いかけて身体ごと、この巌殿から橿原へ出口の方へ振向いた。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
) 浅原が岩畳な体ごとぶつけて、扉を押し破って入って見ると、果して瓦斯ストーヴ用の瓦斯の栓を開け放した儘、智子の母親は寝床の中で白蝋のように冷たく眠っていた。
— 渡辺温 『或る母の話』 青空文庫
名がありましょう、一体ごとに。
— 泉鏡花 『春昼』 青空文庫
」 腕を伸して、来た方を指すと共に、斉く扇子を膝に支いて身体ごと向直る……それにさえ一息して、「それは表門でござった……坂も広い。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
……老人は、すぐに身体ごと、ぐるりと下駄を返して、元の塀についてまた戻る……さては先日、極暑の折を上ったというこの坂で、心当りを確めたものであろう。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
何か身体ごとヴァイオリンに挑み掛っているように感じられるその行儀の悪い弾き方は、庄之助が寿子のような小柄な体格でどうすれば強い音を出すことが出来るだろうかと、考えた末の弾き方であったが、しかし審査員達はそんな意味には気づかず、乗合自動車の女車掌のような寿子の姿勢に、思わず苦笑した。
— 織田作之助 『道なき道』 青空文庫
小松原は暗がりを手探りながら、鋭くなった神経に、先刻から電燈で照らしたほど、室内の見当はよく着けていたので、猶予いもせず、ズシンと身体ごと扉の引手に持って行くと、もとより錠を下ろしたのではない。
— 泉鏡花 『沼夫人』 青空文庫
作例 · 標準
彼は体ごと飛び込んで、ボールをキャッチした。
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水しぶきを浴びたくなかったので、体ごと岩陰に隠れた。
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「危ない!」と叫びながら、彼女は体ごと彼を突き飛ばした。
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