荘主
しょうしゅ
名詞
標準
文例 · 用例
内容については、すでに初版の後記に述べたごとくであるが、この文庫版に於ては、最後の章「山荘より」竝に「山荘主人手記」の二篇を割愛した。
— 北原白秋 『文庫版「芸術の円光」覚書』 青空文庫
南天荘主は頃日田内の裏書のある楽翁侯の歌の掛幅を獲たさうである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
痩せた坊主は終夜休まず走って朝方|荘官方へ著き、怪しからぬ屠家へ宿った、同伴は続いて来ぬから殺されたは必定と訴え出たので、荘主フォルス卿、急ぎ人を馳せて検察せしむると右の始末と、聞いた者一人も泣かずに済んだと、後日フォルス卿がフランシス一世王の母アグレームン女公の臍に茶を沸かしめて語った由。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
苦り切って一行に従った金剛蜻治は、警察署のある町まで来ると、昨日東京を発った時に見送ってくれた別荘主の津田白亭に、まだ礼状の出してなかったことに気がついた。
— 大阪圭吉 『闖入者』 青空文庫
花眠山荘主人 権堂又助椋原孔明兄台二の巻 一陣の風となりて消えたるにや杳としてわがますらをの消息知る人もなしといふ
— 坂口安吾 『金談にからまる詩的要素の神秘性に就て』 青空文庫
湯浴み、食事なども、終ってから、王進は、荘主の太公に会った。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
聞くならく坐漁荘主人の西園寺公も、甚だこれを好むということである。
— 吉川英治 『河豚』 青空文庫
當時、私に就いての惡評を意とせず、私の創作集を默つて出版してくれた版畫莊主人の厚意は、いまも忘れてゐない。
— 太宰治 『『思ひ出』序』 青空文庫